高専柔道とは

高専柔道とは、戦前に旧制高校で行われていた柔術の流れを汲む変則的な柔道であり、現在では全国の旧帝国大学7校にのみその伝統が受け継がれています。立ち技から直接寝技に引き込むことが認められる、優勢勝ちが無いなど、講道館・国際ルールとは異なります。

現在、全国七大学柔道優勝大会(七大戦)においては、高専柔道に基づいた特別なルールによって試合が行われます。15人対15人の団体戦、勝ち抜き戦で行われ、一本のみを勝ちとしています。また、寝技に「待て」がかからないことも大きな特徴です。

勿論、七大戦において立ち技で勝負がつくこともありますが、高専柔道の流れを汲んでいることから、立ち技から直接寝技に引き込む選手も多く、講道館・国際ルールによる試合とは一味違った試合展開となります。

七大戦の男子団体戦では15人対15人の勝ち抜き戦で行われ、相手選手を次々に勝ち抜く「抜き役」や、抜き役を中心とした相手選手に対して徹底的に引き分ける「分け役」など、一人一人の選手には役割があります。